映画「小林多喜二」
2月26日教育文化会館の4F講堂で映画「小林多喜二」が上映されました。
会場は立錐の余地のない程の込みようで遅く行った私は辛うじて補助椅子を借りて座る事が出来ました。立ってみている人も大勢いました。
この映画は1974年(昭和49年)に作成されていますから今から35年も前に作られています。
監督が今井正、ナレータ役が横内正、主役の多喜二役が山本圭、恋人のたき役に中野良子、多喜二の母親役に北林谷栄他に良心的な役者が豪華に勢揃い、総動員と言った贅沢なスタッフで作られました。
物語は秋田の貧しい農家に生まれた多喜二一家がやがて小樽でパン屋を経営していた叔父の所を頼って引っ越してきます。
ずば抜けて頭が良かった多喜二は小樽商業学校から高等商業(現小樽商大)に進みます。多喜二は絵画にも優れた才能を発揮しますが、やがて文学に情熱を燃やし志賀直哉を尊敬し、自らも作品を書くようになります。
高等商業を卒業後小樽拓銀に就職、飲食店「たまき屋」の美人酌婦の田口たきを愛するようになり、自分の有り金と友人から借りて恋人たきを救い出します。
その頃の日本は日本軍国主義の台頭期でして治安維持法が制定されました。各地で抵抗運動が組織され時代の鼓動は多喜二の胸を激しく打ちました。昭和3年初めての普通選挙が行われ労農党の山本宣治候補の応援演説に隊に加わりました。その時の模様は後に「倶知安行き」に書かれています。
多喜二は小説を書く傍ら、熱心な活動家への道を歩き始めます。小樽拓銀も解雇され上京し、積極的に活動するようになります。やがて日本共産党に入党、地下活動に入ります。
1933年2月20日特高のスパイの手引きによって逮捕されその日の中に特高の手によって惨殺されます。
映画は多喜二の青春時代の生き様を当時の時代背景と共に描いています。母親思い、家族思い、貧乏故に酌婦として働いていた恋人たきへの思い、愚かな戦争へ突き進む政府への怒りを克明に辿っています。
最近、多喜二の小説「蟹工船」を読む人が増えているそうです。漫画にもなっているそうです。
漫画しか読まない麻生総理は読んだでしょうか?
日本の政治家は隙があれば再びあの忌まわしい戦争への道に逆戻りを図っているようにみえて仕方が有りません。
世の中は不景気が続いています。就職難、なりふり構わない派遣切りの横行。多喜二が命を掛けて抵抗した尊い活動を少しでも思い返す良い機会になった映画「小林多喜二」でした。
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